はじめに

はじめに。

不幸な猫を一匹でも減らしたい…。小さな思いからはじまりました。

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 気に留めなければ全く関係のないことかもしれませんが、私たちの住む町にはたくさんののら猫が住んでいます。民家と民家の隙間、集合住宅の敷地、公園や学校、商店街…。暖かな午後に猫が昼寝をする風景はのんびりとしていて良いと思う人もいます。また、庭を荒らされたりゴミを散らかされたりして迷惑に思う人もいます。餌をやる人が必ずいて、トラブルになることも少なくありません。そんなのら猫のほとんどが、もとは人が捨てたのがはじまりです。猫に罪はありません。寒さや暑さ、餓えと戦いながらただ必死に生きているだけなのです。
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 2012年度に日本で殺処分された犬は4.5万匹、猫は13.5万匹。
大阪市では2012年度に保健所に持ち込まれた猫のうち譲渡されたのが104匹、殺処分が3388匹。この殺処分のほとんどが生後間もない仔猫です。遺棄や飼育放棄の理由は引っ越しなどの生活環境の変化が多く、最近は飼い主が亡くなったなども増えているように思います。仔猫はのら猫が庭で生んだ、あるいは飼い猫が生んだが飼えないからと持ち込まれます。これ以外にも川などに流されたり、カラスに食べられたり、交通事故にあったり、餓えや病気で亡くなる猫は多数います。また、人間に虐待・殺傷されるケースも多く発生しています

 人の身勝手で犠牲になる猫を減らしたい。増え過ぎてトラブルメーカーのようになってしまったのら猫も減らして名誉回復してほしい。

そのためにまずできることは、
 仔猫や捨て猫には飼い主を探す(死なせない)=里親会の開催、
 猫にはできる限り不妊去勢手術を施す(増やさない)=TNRを推進する基金(のら猫の不妊去勢手術助成基金)の設立 だと思います。

私たちは現在できることを、多くはありませんが、コツコツと進めて行きたいと考えています。


耳カット_02.jpgTNRとは、のら猫(飼い主のいない猫)を増やさないために、人道的に捕獲し(Trap)、不妊去勢手術を施し(Neuter)、もとの場所に戻す(Return)ことの略です。
その際に猫の耳先を小さく切り、手術済みの印とするのが「耳カット」です。
耳カットをすることで、二度手術されることを避けることができ、また、繁殖しない個体であることを地域住民に知らせることができます。
また、手術をした猫は性格がおだやかになり、発情時期の鳴き声もなくなり、尿の匂いの軽減・スプレー行為がなくなるなど、地域トラブルを軽減することができます。


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