ペットを守るために

ペットを守るために

最近、ひとり暮らしの方が急死して猫が残された、入院して猫の世話ができなくなった…というご相談をよくお聞きしています。
センターに持ち込まれる猫もそんな経緯で、親族が持ち込むケースがあるようです。
引き取り手があれば良いのですが、遺棄したというお話もよく聞こえてきます。
ひとりで暮らす人が増えている現在、たとえ若くても、いざという時のことを考えて準備をしておくことが大切です。
これから時々ですが、「ペットを守るために」というシリーズでご提案をしていきたいと思っています。
すこしでもお考えいただくためのきっかけになれば幸いです。

「ペットを飼っていますカード」を携帯しよう

カードひとり.JPGもしあなたが一人暮らしでペットを飼っていたら、自分に何かあった時のことが心配ではありませんか?
いきなり事故で入院、思いがけず自宅でいきなり意識不明…、最悪そのまま亡くなり、取り残されたペットが悲惨な結果になるという例があとを断ちません。
まだまだ元気だし、自分にかぎってそんなことは…と楽観するのではなく、大切にしているペットたちのためによく考えて、もしもの時に備えましょう。このカードは、その第一歩です。サイフに入れるなどして携帯しましょう。

●1 もしもの時にペットのことをお願いできる人は誰?

ひとまず部屋に入ってお世話をお願いできる人、最終的には引き取り先を託せる人を決めましょう。 もちろん、あなたがひとりで決めただけでなく、その人にあらかじめお話してお願いしておきましょう。 そして、カードに記入させてもらう了解を得てください。

●2 もしもの時にスムーズにペットを助けてもらうには?

親族などの鍵を預けられる人に、まずは連絡が行くのが普通ですが、そのあとにお世話に通っていただくなり、引取先を探すのは別の人かもしれません。前もってお話をするなどして、記入をお願いした方同士が連絡をとり合い、協力していただけるようにしましょう。
また、ペットの名前・年齢・病歴・性格などがわかるようにカルテにまとめ、見てもらいやすい場所においておきましょう。 キャリーやフード等の置き場所もわかりやすくしておくと良いです。トラブルを防ぐために、連絡があった場合に事実確認を必ずしていただくようお願いしましょう。

●3 かかりつけ医を決めておきましょう

ペットに持病のある場合などは、どういう治療が必要か、かかりつけ医に問い合わせができると安心です。どこの病院に連絡すれば良いかわかるようにしておきましょう。

●4 できればペットのために資産を残してあげましょう

ペットのお世話や譲渡のために使っていただく資産があれば安心です。正式な手続きについては、弁護士や司法書士に問い合わせをしてみてください。カルテにその旨お知らせすることも忘れないでください。

大切なあなたのペットを守るのは、あなたです。普段からしっかりと考えることが大切です。
そのための一歩に、このカードが役に立ちますように。ぜひお知り合いにもおすすめしてください。


カードは里親会会場で配布しています。


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